蝉時雨で美味しく感じるもの

今日の昼ごはんは素麺。夜は糖質を採らないため、素麺と共にご飯も食べる。それはうどんやラーメン、お好み焼きのときにもだ。素麺を啜りながら何か足りないことに気づく。そうだ蝉が鳴いていないのだ。素麺や西瓜を食べるとき蝉が鳴いていればその美味さは倍加する。

 ひとむかし前、8月6日の平和と人権の市民集会のゲストに狭山事件の冤罪被害者である石川一雄さんを招いた。仮出獄後に出会った早智子さんと結婚したが、その早智子さんはぼくの以前からの知り合いだった。翌日お二人を保津川下りに案内した。ぼくはクルマで先回りし嵐山の船着き場で待っていた。茶店でかき氷(ミルクやアズキを加えないシンプルなイチゴが好み)を食べた。その時は蝉時雨の真っ只中……ことのほかかき氷が美味かった。

 そんなことを振り返りながら、アブラゼミやミンミンゼミ、ヒグラシなら風情があるけれど、クマゼミなら忙しく煩いだけできっと素麺も西瓜もかき氷も美味しくないなと思い返した。


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みなみ あめん坊
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そこが聞きたい「政治劣化」どう克服? 元官房長官・仙谷由人氏
【毎日新聞 】2017年7月31日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20170731/ddm/004/070/059000c

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針路示せる政治家を

 疑惑解明で実りがない国会審議。「魔の2回生」と称される自民党若手議員に相次ぐ不祥事。「政治の劣化」が止まらない。安倍政権の支持率急落と民進党の混乱もあいまって政治不信は深まるばかりだ。民主党政権で「仕事師」「軍師」として名をはせた元官房長官の仙谷由人氏(71)に危機への処方箋を聞いた。【聞き手・影山哲也、写真・丸山博】
--内外で「政治の劣化」が指摘されています。
 「政治を担う人物の大衆化」と言い換えられるかもしれません。1990年代は「素人こそ政治を担うべきだ」という意見が強かった。「誰でも政治家になれる」現状は、ある意味ではいいことなのかもしれない。ただ、それでは「政治を担ってから勉強する」ことになります。それでは遅い。ギリシャ以来の政治学、政治思想史の議論や、歴史の局面で先人たちがどう判断してきたのかを頭に入れていない人が、思いつきと感性だけでワアワアとやったら政治は収まりがつかなくなってしまいます。
 民意を収斂(しゅうれん)させ、統合し、実現するのが政治の使命ですが、少数意見をくみつつ、「とりあえずこちらに進む」という(針路を提示する)部分があまり機能していない。そういう作業のできる政治家を育てなければなりません。知恵があって、勉強している英米の政治家でも現在の問題には往生している。2世議員や世襲議員が主流の日本の状況では、今後を切り開けるとは思えません。国民が「政治家を養成するには社会的、経済的コストがかかるのだ」と認めた上で、議論してもらいたいと思います。
--欧米でも混乱が続いています。
 不安な気持ちと、自らの優越性を信じたい心理から悪性のナショナリズムが現れます。ブレグジットやトランプ現象=1=の政治状況に関しては、実は日本が先行していたと思います。2012年衆院選で安倍晋三首相が掲げたスローガン「日本を取り戻す」と、昨年の米大統領選でトランプ氏が掲げた「米国を再び偉大な国にする」は似ています。韓国の大統領が竹島に上陸し、野田佳彦内閣が尖閣諸島を国有化した結果として日中関係が緊張する中、「中国と韓国に強腰だ」と思われている安倍首相が国政選挙で連勝してきたのではないでしょうか。
--その安倍政権のほころびが顕著になってきました。
 これまでの高支持率はトランプ現象と似ていて、一定の支持層が確保され、中間層に「なんとなく他がないから」と思われて続いてきたのでしょう。ただ、安倍首相の国会答弁は同じ内容を繰り返すばかりで、僕には事実を踏まえた論理的なものとは思えなかった。支持率低下は、そうした本質、馬脚が現れてきた結果だと思います。


--学校法人「加計(かけ)学園」問題をどう見ましたか。
 政策の具体的な実践では、「縁故的なこと」が多かれ少なかれあります。だからこそ、決定権を持つ側が経済的利益を得ないように気をつけるのは当然で、全てを説明できるようにしておかないといけない。獣医学部に関しては、遺伝子組み換えや製薬などの先端的部門での需要は確かにあるのでしょう。でも加計学園が一から始めて10年かかって対応するなら、北海道大などの研究費を厚くした方がいい、というのが直感的な感覚ではないでしょうか。
--民進党は東京都議選で敗北して蓮舫代表の辞任に至りました。助言はありますか。
 05年に民主党政調会長として郵政民営化法案に対応していたころ、菅直人(元首相)さんに「仙ちゃん、自民党が割れた時こそ気をつけないといけない」と言われた。戦後政治史は、保守同士の対決の図式が作られた瞬間に「左」が凋落(ちょうらく)する展開です。今回の都議選も同じ。保守が割れ、野党第1党の影が薄くなる過去の轍(てつ)を踏んでいます。この2、3年、僕は民進党の若い人たちに「社会党と同じになるよ」と言ってきました。
 国民が政権を見放した時の受け皿として「何を言い続けているか」が大事です。とりあえずの「数」合わせのために、それを言わないのは間違い。ですから、14年衆院選で消費増税延期を先に言って論争から逃げてしまったのは残念でした。96年に「未来への責任」を掲げた政党(民主党)です。現役世代と子育てに資源を配分する政策を大胆に掲げないといけない。民進党はそこに懸けるしかない。増額が続く高齢者医療・介護費との配分が大問題ですが、(政策を打ち出すことで)「お年寄りには蹴っ飛ばされても仕方ない」という発想でもいいのではないでしょうか。
--民進党と共産党の選挙協力はどう思いますか。
 「政策が一致しないといけない」という議論がありますが、野党の論理は、すぐに「倫理的」になってしまうんですよ。「純」であるかどうか、清潔かどうか。それは否定しないけれども、政治の世界はあまり倫理的になると、「1と2分の1体制」=2=を繰り返すだけになる。人間の矛盾する部分を「ここまでだったら許せる」とならないと窮屈です。だから、野合と言われようと、再編、分裂があるにしても、「選挙のための連合」をマイナスイメージで語らなくてもいいのではないか、という意見に僕は賛同します。
--政策の柱はなんでしょう。
 国内の外国人労働者は100万人を超え、既に移民国家だという論もある。進行しているのは人口減少、高齢化、労働力市場の縮小です。限界集落ならぬ「限界国家」だという声まである。これに加えて、1000兆円の財政赤字、エネルギー問題が日本の3大アキレスけんです。今後、何が起こるか、それを起こさないようにするにはどうしたらいいか、基本的政策を持たないといけない。大事なのは現実的に経済的な計算をすることです。脱原発というなら、僕も6年前に(官房副長官、民主党代表代行として)やりましたが、「原発はやはり金がかかる」という話とともに、「太陽光やスマートグリッド(次世代電力網)などの新電源の方が安い」という議論を提示しないといけない。
聞いて一言
 「今、民進党執行部は自民党と本音のやり取りができているのか」。仙谷氏が古今の歴史を引き合いに政治を論じながら気にしていたのが、与野党を超えた政治家同士の信頼関係が薄れつつある現状だ。その直後に蓮舫氏辞任の一報が届いた。政党間や各党内の人間関係、国会答弁はとげとげしさを増し、ネットでも「1かゼロ」「こちらとあちら」を区分けする風潮が広がる。「政治家を育てるコスト」の必要性への理解をどう広げるか。遠い道のりだが、歩み続けるしかない。


針路示せる政治家を
 疑惑解明で実りがない国会審議。「魔の2回生」と称される自民党若手議員に相次ぐ不祥事。「政治の劣化」が止まらない。安倍政権の支持率急落と民進党の混乱もあいまって政治不信は深まるばかりだ。民主党政権で「仕事師」「軍師」として名をはせた元官房長官の仙谷由人氏(71)に危機への処方箋を聞いた。【聞き手・影山哲也、写真・丸山博】
--内外で「政治の劣化」が指摘されています。
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 「政治を担う人物の大衆化」と言い換えられるかもしれません。1990年代は「素人こそ政治を担うべきだ」という意見が強かった。「誰でも政治家になれる」現状は、ある意味ではいいことなのかもしれない。ただ、それでは「政治を担ってから勉強する」ことになります。それでは遅い。ギリシャ以来の政治学、政治思想史の議論や、歴史の局面で先人たちがどう判断してきたのかを頭に入れていない人が、思いつきと感性だけでワアワアとやったら政治は収まりがつかなくなってしまいます。
 民意を収斂(しゅうれん)させ、統合し、実現するのが政治の使命ですが、少数意見をくみつつ、「とりあえずこちらに進む」という(針路を提示する)部分があまり機能していない。そういう作業のできる政治家を育てなければなりません。知恵があって、勉強している英米の政治家でも現在の問題には往生している。2世議員や世襲議員が主流の日本の状況では、今後を切り開けるとは思えません。国民が「政治家を養成するには社会的、経済的コストがかかるのだ」と認めた上で、議論してもらいたいと思います。
--欧米でも混乱が続いています。
 不安な気持ちと、自らの優越性を信じたい心理から悪性のナショナリズムが現れます。ブレグジットやトランプ現象=1=の政治状況に関しては、実は日本が先行していたと思います。2012年衆院選で安倍晋三首相が掲げたスローガン「日本を取り戻す」と、昨年の米大統領選でトランプ氏が掲げた「米国を再び偉大な国にする」は似ています。韓国の大統領が竹島に上陸し、野田佳彦内閣が尖閣諸島を国有化した結果として日中関係が緊張する中、「中国と韓国に強腰だ」と思われている安倍首相が国政選挙で連勝してきたのではないでしょうか。
--その安倍政権のほころびが顕著になってきました。
 これまでの高支持率はトランプ現象と似ていて、一定の支持層が確保され、中間層に「なんとなく他がないから」と思われて続いてきたのでしょう。ただ、安倍首相の国会答弁は同じ内容を繰り返すばかりで、僕には事実を踏まえた論理的なものとは思えなかった。支持率低下は、そうした本質、馬脚が現れてきた結果だと思います。
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--学校法人「加計(かけ)学園」問題をどう見ましたか。
 政策の具体的な実践では、「縁故的なこと」が多かれ少なかれあります。だからこそ、決定権を持つ側が経済的利益を得ないように気をつけるのは当然で、全てを説明できるようにしておかないといけない。獣医学部に関しては、遺伝子組み換えや製薬などの先端的部門での需要は確かにあるのでしょう。でも加計学園が一から始めて10年かかって対応するなら、北海道大などの研究費を厚くした方がいい、というのが直感的な感覚ではないでしょうか。
--民進党は東京都議選で敗北して蓮舫代表の辞任に至りました。助言はありますか。
 05年に民主党政調会長として郵政民営化法案に対応していたころ、菅直人(元首相)さんに「仙ちゃん、自民党が割れた時こそ気をつけないといけない」と言われた。戦後政治史は、保守同士の対決の図式が作られた瞬間に「左」が凋落(ちょうらく)する展開です。今回の都議選も同じ。保守が割れ、野党第1党の影が薄くなる過去の轍(てつ)を踏んでいます。この2、3年、僕は民進党の若い人たちに「社会党と同じになるよ」と言ってきました。
 国民が政権を見放した時の受け皿として「何を言い続けているか」が大事です。とりあえずの「数」合わせのために、それを言わないのは間違い。ですから、14年衆院選で消費増税延期を先に言って論争から逃げてしまったのは残念でした。96年に「未来への責任」を掲げた政党(民主党)です。現役世代と子育てに資源を配分する政策を大胆に掲げないといけない。民進党はそこに懸けるしかない。増額が続く高齢者医療・介護費との配分が大問題ですが、(政策を打ち出すことで)「お年寄りには蹴っ飛ばされても仕方ない」という発想でもいいのではないでしょうか。
--民進党と共産党の選挙協力はどう思いますか。
 「政策が一致しないといけない」という議論がありますが、野党の論理は、すぐに「倫理的」になってしまうんですよ。「純」であるかどうか、清潔かどうか。それは否定しないけれども、政治の世界はあまり倫理的になると、「1と2分の1体制」=2=を繰り返すだけになる。人間の矛盾する部分を「ここまでだったら許せる」とならないと窮屈です。だから、野合と言われようと、再編、分裂があるにしても、「選挙のための連合」をマイナスイメージで語らなくてもいいのではないか、という意見に僕は賛同します。
--政策の柱はなんでしょう。
 国内の外国人労働者は100万人を超え、既に移民国家だという論もある。進行しているのは人口減少、高齢化、労働力市場の縮小です。限界集落ならぬ「限界国家」だという声まである。これに加えて、1000兆円の財政赤字、エネルギー問題が日本の3大アキレスけんです。今後、何が起こるか、それを起こさないようにするにはどうしたらいいか、基本的政策を持たないといけない。大事なのは現実的に経済的な計算をすることです。脱原発というなら、僕も6年前に(官房副長官、民主党代表代行として)やりましたが、「原発はやはり金がかかる」という話とともに、「太陽光やスマートグリッド(次世代電力網)などの新電源の方が安い」という議論を提示しないといけない。
聞いて一言
 「今、民進党執行部は自民党と本音のやり取りができているのか」。仙谷氏が古今の歴史を引き合いに政治を論じながら気にしていたのが、与野党を超えた政治家同士の信頼関係が薄れつつある現状だ。その直後に蓮舫氏辞任の一報が届いた。政党間や各党内の人間関係、国会答弁はとげとげしさを増し、ネットでも「1かゼロ」「こちらとあちら」を区分けする風潮が広がる。「政治家を育てるコスト」の必要性への理解をどう広げるか。遠い道のりだが、歩み続けるしかない。
 ■ことば
1 ブレグジットとトランプ現象
 英米両国の政治情勢を象徴する言葉。英国では欧州連合(EU)離脱を問う昨年6月の国民投票で予想に反して離脱派が多数を占めた。また、同11月の米大統領選では、既得権層から異端視されていたトランプ氏が勝利した。経済のグローバル化への反発が結果に影響を及ぼしたとされる。
2 「1と2分の1体制」
 1955年以降に自民党と社会党が対峙(たいじ)した「55年体制」時代の国会勢力構図を説明する用語。社会党は、憲法改正に必要な「3分の2」の勢力を自民党に与えないことを目指し、その結果、議席数が自民党を「1」とした場合、ほぼ半分(2分の1)で推移し続けたことを指す。「2大政党制」に至らない日本政界の状況を表現する際に使われた。
 ■人物略歴
せんごく・よしと
 1946年徳島県生まれ。東京大在学中に司法試験に合格。弁護士を経て90年衆院選で旧社会党から出馬して初当選。通算6期。96年の旧民主党結党に携わり、党政調会長、行政刷新・公務員制度改革担当相、官房長官などを歴任した。

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by amenbou | 2017-08-01 13:25 | お散歩・飲食店 | Trackback | Comments(0)