大相撲の横綱によるピストル不法所持事件の真相

人気NHK相撲解説者・北の富士、拳銃不法所持で書類送検の過去…相撲協会は「不問」
【Business Journal】2018.02.16 http://biz-journal.jp/2018/02/post_22353.html

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 2日に行われた日本相撲協会の理事候補選挙で落選した貴乃花親方は7日、テレビ番組『独占緊急特報!! 貴乃花親方105日沈黙破りすべてを語る』(テレビ朝日系)に出演。弟子の貴ノ岩に対する元横綱・日馬富士による暴行事件をめぐる一連の相撲協会の発表について、「当初から協会が発表することと、私が思っている真実と報告してきたこと、回答してきたことはあまりにも違いがある」などと語り、批判を展開した。

 これに対し相撲協会は「事実と異なるものと考えております」との見解を発表しているが、貴乃花親方が番組内で指摘した複数の項目について、具体的な反論を行っていない。このほか、先月明らかになった春日野部屋で起きた弟子暴行事件もうやむやにされたままで、相撲協会の旧態依然とした体質がより世間に印象づけられる格好となった。

 もしかすると、こうした相撲協会の体質は永遠に変わらないのかもしれない。過去には2横綱を含む現役力士らが起こした拳銃不法所持という最大級の不祥事さえ、この組織はいとも簡単にさらりとかわしてみせたのだから――。

拳銃不法所持事件


 この大事件はおよそ半世紀前の1965年5月6日、大相撲夏場所の3日前に発生した。元大関若羽黒が拳銃不法所持と、山口組系暴力団関係者への拳銃密売容疑で逮捕されたのだ。警察が若羽黒の所属する立浪部屋などを捜索すると、供述通り拳銃3丁が押収された。事件を起こした若羽黒は同年3月に廃業し、逮捕時は相撲協会とは無関係だったが、拳銃の入手先は現役力士として同行した62年の大相撲ハワイ巡業先のホノルルであった。

 64年にも米ロサンゼルス巡業があったことから、当時の相撲協会(時津風理事長)は、現役力士のなかにも拳銃を持ち帰った者がいる可能性を疑った。夏場所3日目の11日午前、協会は蔵前国技館で緊急取締会を開き、「もし拳銃を不法に所持、あるいは持ち帰った事実のあるものは、自主的に届けるよう」と各部屋に厳重通達した。その危惧は的中する。

 この通達を受けて同日夜、九重親方(元横綱千代の山)が「弟子から預かった」と警視庁保安課に出頭し、拳銃1丁と実弾5発を自発的に提出したのだ。さらに13日、時津風理事長名で警視庁に提出された報告書には、大鵬、柏戸という現役2横綱の名前もあった。どちらも巡業先のハワイで拳銃を購入し持ち帰ったが、拳銃はすでに隅田川に捨てたと届けた。

 今なら大相撲界を揺るがす大不祥事となるところだが、当時はマスコミも警察ものんびりしていたのか、この大ニュースを報じたのはスポーツ新聞のみ。しかも、掲載は相撲欄で、なかには10行のベタ記事扱いもあった。警察も場所中であることを考慮して、取り調べは場所後に行うことになった。


北の富士は事件後、大活躍


 しかし、2横綱ともに事件の影響なのか夏場所は絶不調。スポーツ新聞に「ピストル問題で動揺?」などと書かれた。場所後、柏戸はすぐに警察に出頭したが、大鵬は左足を骨折したため出頭を延期した。柏戸の供述は以下のようなものだった。

 巡業中にホノルル郊外のスポーツ用品店で、ピストル1丁と実弾200発を2万円で購入。目的は特になく、珍しいものを持ってみたかったという。拳銃はトランクに詰めて持ち帰り、自室ロッカーに隠していたが、警視庁の拳銃摘発を新聞記事で知り怖くなり、付き人に命じて夜、隅田川の大橋から川に投げ捨てさせたというもの。

 大鵬も同じくホノルルで拳銃を購入。自室に隠していたが、やはり持っているのが怖くなり隅田川に捨てたという。警察は磁石を使うなどして捜索したが、拳銃は見つからなかった。そのため、拳銃を本当に捨てたのか、真相は不明のままだ。

 また、九重親方が提出した拳銃1丁と実弾5発は、出羽海部屋の幕内力士北の富士から預かったものだった。北の富士は拳銃をファンから海外土産としてもらったが、怖くなり九重親方に預けていた。北の富士はのちに横綱となり、引退後は九重部屋の親方に就任。現在、NHKの人気相撲解説者として活躍している。

 若羽黒の逮捕ではじまった角界の拳銃不法所持事件。実刑判決で服役したのは若羽黒のみ。九重親方、横綱の大鵬と柏戸、幕内力士の北の富士と豊国の5人が書類送検された。大鵬と柏戸は自発的に名乗り出たことから、罰金3万円の略式起訴ですんだ。

 夏場所終了後、横綱審議委員会が開かれたが、協会が陳謝したこと、両横綱が猛反省していることを考慮し、これだけの事件にもかかわらず“不問”とされた。また、相撲協会も5人を不問とした。現在なら、日馬富士同様に引退、廃業必至の重大事案だったはずである。
(文=兜森衛)

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by amenbou | 2018-02-17 11:08 | ニュース・メディア・映画 | Trackback | Comments(0)